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GARDEN NOW


メルボルン郊外の我家の庭をリアルタイムでお伝えしていくコーナーです。
その時節に咲いた花や収穫野菜などのリポートを通して、南半球の季節感を少しでも味わっていただければ幸いです。
オーガニック関連、サステイナビリティー関連のトピックスをお届けする時もあります。
平日のリポートと写真の多くは家にいる相棒の助けを借りています。


2017-10

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ディビッド・スズキ講演会ふたたび


NYのテロ事件5周年の9月11日、地元のフランクストン・アート・センターで開かれたデイヴィッド・スズキ博士の講演会に義父母と行ってきました。

デイヴィッド・スズキ博士は今年3月に喜寿を迎え、今回が最後のオーストラリア講演ツアーになるということで、一昨年昨年に続き、凝りもせず今年も参加しちゃいました。会場は満員で毎度のことながら博士の人気ぶりがうかがえました。

今回のテーマは70歳となった博士が人生を振り返る「自伝」ということで、家族の写真スライドなどを交えて、前回とはひとあじ違う興味深い話を聞くことができました。カナダの日系三世としての生い立ちと戦時中の隔離生活、奨学金獲得による大学進学と研究生活、そして人生の転機となった数々の出来事を絶妙な語りで聞かせてくれました。

suzuki


レイチェル・カーソンの「沈黙の春」との出会いで人生観がすっかり変わってしまった博士の次なる大きな転機は1970年代後半、TV取材で訪れたカナダのクイーン・シャーロット島で、森林伐採反対を訴える先住民族ハイダ族と出会ったことだったそうです。「森がなくなってしまったらハイダはもうハイダではなくなってしまうんだ」と自然との絆の中にアイデンティティーの根源を見出す先住民族の文化に強い衝撃を受けた博士は、逮捕を恐れながらも反対デモに参加。後に大きな市民運動に発展し、ハイダ族の土地は国立公園に指定されることになります。現在この地では国立公園化を祝福する音楽祭が毎年開催されているそうです。ハイダ族との交流を皮切りに、博士はオーストラリアのアボリジニをはじめ、世界各国のさまざまな先住民族を訪ねて取材する機会を得ます。そして、次の人生のハイライトとも言えるアマゾンのカヤポ族との出会いを迎えます。

アマゾン川のダム建設反対を訴えていたカヤポ族を支援するために博士は資金集めや広報に奔走することになります。この反対キャンペーンでは歌手のスティングが賛同支援したり、カヤポ族の代表が日本を訪問して話題になったので覚えていらっしゃる方も多いと思います。キャンペーンが功を奏して世界銀行はダム建設への融資を断念、カヤポ族の勝利となりました。しかし、博士が親しくしていたカヤポ族の青年に対して「殺してやる」という執拗な脅迫が来るようになり、カナダのブリティッシュ・コロンビアにある博士の自宅に青年一家が6週間身を寄せるというおまけつきでした。カヤポ族の青年は雪が苦手で大変だったようですが、お互いの子ども達はすぐに仲良くなって一緒にソリ遊びを楽しんだりしました。

カヤポ族との交流は博士のお嬢さん達にかなり大きな影響を与えたようです。お嬢さんの1人であるセヴァンちゃんは子ども達の環境保護グループを作って活動するようになります。そして、1992年にリオデジャネイロでアース・サミットが開催されることを知ると、世界を代表する大人達に子どもの声を届けたいと、賛同者と活動資金集めに奮闘し、ついに国際会議で子ども代表としてスピーチすることを許されるのです。そう、あの会議で大人達を感動させた伝説のスピーチをした12歳の少女が、デイヴィッド・スズキ博士のお嬢さんだったのです。まさに「この親にしてこの子あり」って感じで、妙に納得です。

博士は以前の講演の時にも、必ずこの子ども代表スピーチのビデオを紹介して聴衆を感動させてきたのですが、この少女が自分の娘であると言ったことは一度もありませんでした。お嬢さんももう成人して独り立ちされているし、70歳という区切りの年の講演会で聴衆と分かち合ってもいいかなという気持ちになったのでしょうか。セヴァン・カリス=スズキさんについてはナマケモノ倶楽部のサイトにいろいろな日本語記事が掲載されています。

あの伝説のスピーチをした後に「今回の会議の中で最高のスピーチだったよ」と言ってセヴァンさんに握手を求めてきた男性が、なんとアル・ゴア氏だったそうです。ゴア氏はちょうど今、来豪中で昨晩こちらのTVのトークショーにでていました。夜の7時からディビッド・スズキ博士の講演を聴いて、その後9時半からアル・ゴア氏が出演するトークショーを観て・・と、昨晩は刺激続きでした。オーストラリアでは来週からアル・ゴアの話題作「An Inconvenient Truth(不都合な真実)」がいよいよ封切りされます。これは見逃せません!

ディヴィッド・スズキ博士の講演は13日にメルボルン市内のAthenaeum Theatreでも開催される予定です。(チケットは既に売り切れ)


あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
セヴァン カリス=スズキ (2003/07)
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