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GARDEN NOW


メルボルン郊外の我家の庭をリアルタイムでお伝えしていくコーナーです。
その時節に咲いた花や収穫野菜などのリポートを通して、南半球の季節感を少しでも味わっていただければ幸いです。
オーガニック関連、サステイナビリティー関連のトピックスをお届けする時もあります。
平日のリポートと写真の多くは家にいる相棒の助けを借りています。


2017-09

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コミュニティガーデン品評会



3月24日の土曜日は、近所のコミュニティガーデンの公開日。
寒くて雨混じりのお天気でしたが、第一回かぼちゃ・ズッキーニ品評会を行いました。

見事優勝に輝いたのは、新メンバーVさんが家族で育てたズッキーニ。

お母さんと子供みたいな姿で大きく育ったところが高ポイントでした。

クック諸島出身のVさんはとにかく明るく笑いを絶やさない女性で、その場にいるだけで周囲が明るくなるタイプ。お正月辺りに入会してまだ間もないにも関わらず、3ヶ月足らずで立派な畑を作ったことも評価されたと思います。

敢闘賞に輝いたのはSさんが育てた丸型のズッキーニ。

目新しさが評価されました。

A氏が育てた巨大カボチャは残念ながら選外。

A氏が昨年育てたカボチャはこれよりももっと大きく色鮮やかでした。そのカボチャこそ実はこのイベントを行なうことになったきっかけでした。

この次はズッキーニが余って困るシーズンにズッキーニ料理デーを開催しようとメンバー達で盛り上がったのでした。

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新年のご挨拶



2011年は涙をたくさんこぼした一年でした。
2012年は笑顔がたくさんこぼれる一年となりますように。
2012 Greeting

昨年もブログを余り更新できずに終わってしまいましたが、それにも関わらずここを訪問して下さった皆様に感謝いたします。

お正月休みの間に2011年を足早に振り返りたいと思います。

1月はクイーンズランド州の記録的な大洪水で始まりました。ブリスベンの川が氾濫し勤務先のブリスベンオフィスも閉鎖。ビクトリア州も大雨が続き、庭は潤ったものの余りの水気・湿気で鉢植えのコニファーが枯死。裏庭のネーブルオレンジもCollar Rot(根元が腐る病気。カンキツ幹腐病?)を起こして枯死。10年育ててきたものだったのでかなりショックでした。
collor rot

2月はエジプト動乱、ニュージーランド大地震で、3月は東日本大震災でテレビとインターネットに釘付けの日々。どれだけの涙を流したかしれません。メルボルンでも様々な募金活動やチャリティーイベントが開催され、私達夫婦もいろいろ参加しました。
また、OZGARDENのHP経由で発生していたアマゾンアフィリエイトのギフト券を掘り出してみたら過去2年分3枚あって合計したら5000円くらいありましたので、それを使用してアマゾンの東日本大震災ほしい物リストに掲載されていたSVA気仙沼事務所が支援する被災地にボリュームタオルケットを3枚送りました。SVAは私がまだ東京で働いていた時分、曹洞宗国際ボランティアという名前だった時に少し関わっていた団体で、タイのスラム街クロントイにあるオフィスに見学旅行にいったこともあります。馴染みのある団体だったのでここを選びました。OZGARDENのHP経由で本を購入して下さった方、ありがとうございました。

3月から5月は恒例となったキノコ穫り。今年はSlippery Jackが大豊作でした。
slippery jack
福島原発事故の影響は、食生活の更なる見直しにもつながりました。普段はなるべく地産地消を心がけているつもりだったのですが、日本食材に限ってはアジア食品店で買った輸入品で埋め尽くされていました。反省。

ということで、まずは冷凍されて売られている納豆パックの購入をやめ、納豆の手作りに初挑戦。11月には庭で穫れたアプリコットを使った梅干し(もどき)作りにも挑戦しました。
納豆
やってみると意外と簡単なんですね。そのうち味噌作りにも挑戦してみたいです。

6月には日本オーガニックガーデン協会の代表である曵地トシさん、曳地義治さん夫妻がまたまた素晴らしい新著を出されました。今回出版された本は、「雑草と楽しむ庭づくりーオーガニック・ガーデン・ハンドブック」。2002年に出版された「オーガニック・ガーデン・ブック―庭からひろがる暮らし・仕事・自然」、2008年に出版された「虫といっしょに庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック」に続く第三弾です。
虫は庭の植物の状態を教えてくれ、雑草は土壌の状態を教えてくれます。オーガニック・ガーデニングを志すものにとって虫と雑草の知識をもっていることはとても大切。この三冊で生態系のバランスを重視するオーガニック・ガーデニングの心を理解できると思います。どの本も大変好評で、第二弾の「虫といっしょに庭づくり」は今年、韓国でも翻訳出版されたそうです。本当によいものはこうやってじわじわと広まっていくのですね。




7月~8月の冬場はよく雨が降りました。鉢植えの二品種接ぎ苗に5年以上経ってはじめてグレープフルーツと文旦(ポメロ)の実を一個ずつつけました。でもグレープフルーツはめちゃくちゃ苦かったです。
grapefruit
今年は買って10年以上経つカフィール・ライム(こぶみかん)もはじめて実をつけています。まだ小指の爪くらいの大きさですが大きくなるのが楽しみです。


9月は仕事が忙しい中、インフルエンザにかかって高熱が下がらず一週間もダウン。それでもベッドの中からリモートアクセスで必死に仕事。10月も仕事が忙しくて首が回らない状態。どこかで充電しないとクリスマスまでもたないほどゾンビになってしまったので11月のメルボルンカップの週に思い立って六日間のタスマニア旅行へ行って心身ともにリフレッシュ。やっぱりタスマニアは素晴らしい。故郷の北海道に帰ったような気分になれるのです。この写真なんて大沼みたいです。
tasmamia
フレシネ国立公園のワイングラスベイ、ホバートに出来た新しい美術館MONA、ヒューオン・リバーの高木の中を歩く空中散歩、カリントンで復元された南半球最古の風車見学など見どころいっぱいで充実したタスマニア旅行でした。

12月に入ってもわりと降雨量が多く、今夏はダムの貯水量が70%まで回復。我が家の庭のフルーツも全体的に出来がよく、庭の手入れをまったくする時間がなかった割には、それほど悲惨な状態にはなりませんでした(パースニップとじゃがいもだらけですが・・・)
タマラと桃

クリスマスプレゼントとしてやってきた猫のタマラも既に8歳。人間の年齢に換算するといつの間にか私達夫婦よりも高齢になっているのでありました。毎年毎年、時の流れが加速しているように感じます。

本年もどうぞOZGARDENを宜しくお願いします。

2年間のまとめ


この二年間、余裕がなくてブログをほとんど更新できないうちに2011年になってしまいました。まずはこの間の出来事(というかほとんど更新できなかった言い訳)を以下にまとめたいと思います。こうやって振り返ってみるとガーデニング厄年って感じですが、残しておきたいエピソードや写真もあるのでこれについては追々遡って更新したいと思います。

この間、ブログを見に来て下さった皆様には期待はずれで申し訳ありませんでしたが、今後とも宜しくお願いいたします。去年はトンネルの出口の光が見え始め、最近はやっとトンネルを抜け出た感じになってきましたので今年はもう少し有益な情報をアップできるように頑張りたいと思います。


2009年

■2009年は年初から厳しい熱波、そして史上最悪のブッシュファイヤーに見舞われました。春先に里帰りして夏野菜の準備はほとんどしていなかったので早々に諦めて菜園は秋まで放置していました。

■ ブッシュファイヤーで友達の安否を心配している矢先に家に空き巣が入り、コンピューターと相棒の商売道具を盗まれました。ブログ更新用に撮りためていた写真を含め、バックアップしていなかった3ヶ月分のデータを損失。コンピュータを新調しデータ復旧と新しいソフトに馴れるのに手こずりました。

■泥棒対策に相棒が講じた処置により、裏玄関から裏庭へ出たり前庭と裏庭を行き来するのが非常に不便になり、ストレスがたまりました。しかし最大のストレスはボランティアで育成していたユーカリの苗が病気にかかって次から次へと枯れていったこと。責任感に苛まれ、ついにストレス過多でアトピー性皮膚炎が全開、ガーデニングするのがますます不自由になってしまいました。

■職場の方も世界金融危機の影響で厳しい状況に。6月末をもって多くの馴染みの同僚達が希望退職により職場を去っていきました。居残った私はプチ鬱状態、慢性疲労に悩まされ職場での8時間の他にコンピュータに長時間向かうのがだんだん苦痛に。

■8月末-9月初旬の里帰りで高山、白川郷、上高地を訪れ束の間の息抜き。しかし東京入りしてすぐに気管支炎のような症状がでてきてオーストラリアに戻ってから2ヶ月近くたっても完治せず。熱が出て何日も寝込むことはなかったので豚フルだったのか百日咳だったのか真相はわからずじまいです。とりあえずこの間は人づきあいを自粛してました。

■熱波と干ばつで夏野菜や果実のパフォーマンスが悪かった中でマスカットだけは最高の出来でした。秋、冬は順調に雨量が増えて野菜の中ではニンジンが良い出来でした。

2010年

■1月に歯のベニヤ施術、6月にレーシックによる近視矯正手術、8月には右膝の半月板バケツ柄状断裂を切除する関節鏡手術を受け、まさに体のメンテナンスの年とも呼べる一年でした。レーシック手術後はガーデニング後によく悪化していた眼鏡と接触する部分の肌アレルギーが改善し、膝の手術後はしゃがんで雑草抜きするのも容易になりました。

■3月の記録的な暴風雨&大洪水は節水規制緩和のきっかけとなりました。厳しい規制のステージ3a が4月にステージ3に、そして9月には4年ぶりにステージ2まで緩和されました。これにより週二日早朝の2時間に制限されていた水やりが、隔日の早朝および夜間の各2時間可能となりました。排水再利用などで節水がすっかり習慣化したのでこれからも気を緩めずに節水に務めたいと思います。

■雨に恵まれたおかげで山の幸をぞんぶんに楽しめる味覚の秋となりました。栗拾いでは何年かぶりに大きな栗が穫れ、きのこ狩りにも開眼しました。庭ではリリピリーがたわわに実り、夏にはきゅうり、冬にはカリフラワーとリークが良い出来でした。

■4月に地元の市が主催したコミュニティーガーデンワークショップ参加をきっかけに、近所のコミュニティーガーデンに入会。地元グループが定期開催する種苗交換会にも参加して地元での横のつながりが出来ました。

■5月に福原成雄大阪芸術大教授による造園講座を受講する機会がありました。11月下旬には紅葉が見頃の京都で大河内山荘など素晴らしい庭園を鑑賞しました。我が家の庭にもいつか日本庭園のエッセンスをさりげなく取り入れられたら良いなあと思います。

■11月中旬の日本出張に向けての3ヶ月間は仕事に忙殺されました。週末返上、残業して会社で夕食が半ば常態化し、最後の1ヶ月は120ドルかかるタクシー帰宅も10回を超えるほどに(もちろん会社持ちです)。エコなシンプル生活を送る理想とは逆行する現実に悩みつつも夜遅く一時間半かけて電車で帰宅する危険を侵す根性も体力もありませんでした。この間ノロウィルスのようなウィルス性胃腸炎にかかって一晩中下痢嘔吐にもがいたり、体がガチガチになって日本出張間際に指圧に駆け込んだりもしましたが、無事に大役を果たした後の充足感はなにものにも代え難いものでした。しかし、あのプレッシャーは二度と味わいたくないというのが本音です。

■そんな仕事のプレッシャーが高まっていた9月中旬、二年にわたってボランティアで育てて来たユーカリの苗をやっと植林地に植え付けることができ、肩の荷がひとつ下りました。長くて遠い道のりでした。




きのこが地球を救う!?


ここ最近脳内がきのこモードになっております。パーマカルチャリストのメーリングリストからの受け売りですが、英語のわかる方はぜひ下のTEDの動画を再生してきのこ研究家であるPaul Stamets氏の2008年のプレゼンを聴いてみて下さい。(TEDには感動する講演動画が他にもたくさんあります)

Paul Stamets on 6 ways mushrooms can save the world



キノコ類には120以上の画期的な酵素があることがわかっていますが、その中には炭化水素の毒性を分解する酵素もあります。Stamets氏は、きのこを活用してディーゼルで汚染された道路際の土壌の芳香族炭化水素の濃度を16週間で10,000 ppm から200 ppmまで減少させたり、シロアリ駆除など化学殺虫剤の代用品としてキノコを活用したり、植物の生育アップに活用したりと様々な活用法を紹介しています。

石油流出事故があった時にはBPの危機管理チームからStamets氏のもとに相談の電話がかかってきたとか。

このプレゼンを見ているとキノコの可能性のすごさがわかります。日本でも鳥取大学や東京農業大学でキノコを用いたファイトレメディエーションの研究が行われているようです。

きのこ菌を食べたアリの体からきのこが生えてきてしまう写真をみると使いようによっては諸刃の剣にもなりそうですが、キノコの環境浄化機能はコミュニティレベルでも応用できそうなので、もっと普及が進むと良いですね。


きのこ狩り



16日の日曜日は「もろてん。」のponzuさんに誘われて総勢6名できのこ狩りツアーに参加してきました。モーニントン半島のワイナリーMooroduc Estateを拠点として散策しながら、ガイドを務めたキノコエキスパートのキャメロン・ラッセルさんから、この周辺でよく見かけるキノコについて説明を受けました。

モーニントン半島にはけっこう松並木があり、北海道で母が採取していた「ラクヨウ(ハナイグチ)」や「タマゴタケ」とそっくりのものを見かけたことがあったので、実は前からこちらのキノコにかなり興味を持っていたのですが、いかんせん判別方法を学ぶ機会が今までなくきのこ狩りはお預け状態になっていたのです。

キャメロンさんは総勢30名ほどの参加者の質問に丁寧に答えながら、キノコ狩りの心構え、エチケット、キノコの生態や判別方法について教えて下さいました。また、1980年代にタスマニアの男性がフランスから持ち込んだトリュフの菌糸の培養に成功して今ではこの近辺でも質の高いトリュフが採れるようになっていること、マーケットで別々の名前で売られている2種類のキノコは実は培地材料が違うだけで同じキノコの菌糸を使っているといったトリビアも教えて下さいました。

食用キノコとして今回覚えて帰って来れたのは以下の3種類です。

1. Red Pine Mushroom 別名 Saffron milk cap (Lactarius deliciosus)
名前の通り松の木の周辺で採れる赤いキノコでアカモミタケ/アカハツの近縁種。傷がつくと緑色に変色する。比較的見つけやすくポピュラーなキノコ。
2. Slippery Jack (Suillus luteus)
母が採取していた落葉キノコとそっくりのヌメリイグチ属のキノコ。かさの表面がぬめっとして裏側はひだ状ではなくスポンジ状になっているのが特徴。
3.Wood blewit (Lepista nuda)
上記2種より見つけるのが難しいムラサキシメジの近縁種。ツアーでキャメロンさんが見つけたとき喜んでました。

もっといろいろ知りたかったという気持ちもありますが、きのこ狩り初心者として失敗しないためにはこれくらいが丁度良いのかもしれません。

キャメロンさんからのアドバイスは、疑わしきは試さず、欲張って当日に調理・加工できる以上のキノコは採らないこと。キノコにはハエが卵をうえつけたりしていますのですぐに処理せずに2、3日も放っておくとウジがわいてきて台無しになってしまうこともあるそうで、食用キノコであっても万全の注意が必要です。

ツアー中に何故か食用キノコではなくて食べられないキノコの写真ばかり撮ってしまった私。。。食べられないキノコのほうが良い被写体だったんですよね。。。

マッシュルームツアー

母親がよく採取していたタマゴタケを含むテングダケ属のキノコは猛毒を持つものもあり食用もあり判別が難しいので初心者には敷居が高いかな。こちらはおとぎ話によく出てくるベニテングダケです。
マッシュルームツアー2

一時間半のツアーのあとは、ワイナリーに戻ってめちゃくちゃ美味だったマッシュルームスープとマッシュルームのブルスケッタをいただきました。キャメロンさんがみつけたムラサキシメジのソテーも味見させてもらいました。
マッシュルームツアー5

その後にはマッシュルームのピザを注文。ブルスケッタとピザはこのオーブンで焼かれました。ぶどうの紅葉もきれいで、絶好の秋の行楽日でした。
マッシュルームツアー3

Moorooduc Estateは素敵なお庭もあって、クジャクやニワトリも飼われています。
マッシュルームツアー4

ツアー後の帰宅途中には早速キノコ狩りに挑戦。同じことを考えるツアー参加者がいるのかワイナリーの近場の松林は既に踏み込まれていて期待はずれでしたが、家に近づいてきたところでパインマッシュルームを見つけることができ、夕食の炊き込みご飯の素をみごとゲット!きのこづくしの一日となりました。

きのこシーズンはもうしばらく続くのでまた次の週末にチャレンジしたいと思います。


日本庭園の心を学ぶ


5月8日、9日の土日はメルボルン大学の園芸学部があるバーンリーキャンパスで開催された日本庭園の造園コースLandscape Design Masterclass Series 'Creating Balance in City Life'を受講してきました。講師はチェルシーフラワーショーで最優秀賞を受賞するなど世界的に活躍していらっしゃる福原成雄大阪芸術大教授。

バーンリーキャンパスを訪れるのは初めてでしたが、植物園並みの立派なガーデンが設置されていました。

メル大Burnleyキャンパス

野菜畑もしっかりチェック。なすがたわわに実っていました。
メル大Burnleyキャンパス2


コースはマスタークラスというだけあって本来はプロの造園家向けだったので、そんな中に私のような素人が入り込むのは実はちょっと気がひけました。受講対象者の一番最後に「愛好者」も入っていたので思い切って応募したのですが、ふたを開けてみると約20人の受講者のうち私のような素人っぽい人も混じっていました。

一日目の午前中は日本庭園の歴史、様式、技術などを学びました。会場が時間通りに開かなくて開始が30分遅れたので講義は受講生同士の自己紹介もなく、プレゼンのスライドを端折りながら速いテンポで進行しました。日本語+通訳の講義でスライドも全部日本語。教授の質問の答えが既に日本語のスライドに書いてあったり、教授が出演した日本のTV番組のナレーション等通訳がなかったところもわかったので私には有利でした。

通訳さんはとても日本語がお上手で教授とも気心の知れている方だったのですが、講義のテンポが速かったためか、お疲れだったためか1時間を過ぎたあたりからパフォーマンスが落ちてきました。水に恵まれていた平安京と水に恵まれなかった平城京が逆に訳されて辻褄が合わなくなってしまったりなど、受講生も理解するのが難しかったと思います。
特に受講者の質問を英語から日本語にするときにはかなりLost in translationになっていて助け舟を出すべきかどうか迷ってしまうほどでした(後席だったこともあり結局出しゃばる勇気がでなかったのですが)。平静を装いながらも頭はパニック状態になっているであろう通訳さんの焦りがわかったのは恐らく、似たような経験をしたことのある私だけ。自分のことのように心配してしまいました。会議通訳などでは集中力が持続できるのは2時間が限界、彼女は朝から夕方まで双方向の通訳、しかも徐福の慰霊碑だとか平安遷都1200年記念とか日本語が母国語でない人には訳すのが大変なボキャブラリ続出だったので大変だったと思います。

庭園の要素や配置等に特別な意味が込められていることを学ぶと、受講生は何にでも意味があるものと想像してしまうらしく、「この舗装の曲がり角に置かれた丸い模様は何を意味するのですか」とか「同じ敷地に3つの異なる舗装パターンが用いられてるのはどういう意味があるのですか、舗装パターンにはレベル分けがあるのですか?」とかいう(うまく通訳されなかった)質問が出ましたが、「単なる石臼の廃物利用です」とか「特に意味もレベル分けもありません」という答えに拍子抜けしていたようです。庭造りの理屈を説明するのは簡単ですが、感性を説明するのはなかなか難しいものだと思いました。

講義の中で個人的に興味をひいたのは上古・飛鳥時代の城之越遺跡(じょのこしいせき)など、湧水を利用した禊ぎの機能を持つ祭儀の庭です。次回日本に帰国する時にはぜひ訪れてみたいと思いました。

さて、午後からはキャンパス内の造園予定地(3x6メートル)と使用する植物(楓、松、馬酔木、シダ、ペンステモン等)や庭石等をチェックし、後に各自が設計ドラフトを作成してアイディアを発表し、福原教授からコメントをもらいました。
私は川に見立てた枯山水の川上に松を配置し川岸にシダと楓を配置する庭を設計してみたのですが、川幅と湾曲具合のバランスがうまく行かなくてずいぶん書き直しました。
帰りには他の受講者と、庭園のために遠方から岩を運んでくることは果たしてエコと言えるのだろうか等と話しながら家に帰りました。日本庭園における「自然との調和」というものは借景の考え方などに表れる哲学的・感性的なものであって、理屈で考えようとするとやはり難しい部分もあるかなと思うのでした。

二日目は午前中に設計図とスケッチを完成させ各自が簡単なプレゼン、その後、実際に採用するプランを皆で選び、午後から全員が協力して日本庭園を造りました。採用されたのはダントツで巧かったシャロンさんの設計プランです。
庭造りといっても植木鉢やそれほど大きくない庭石を配置するだけなのであっという間に出来上がってしまいました。二日目になって受講者同士も打ち解けて来て共同作業も和気あいあいと進みました。深山幽谷が表現できたでしょうか。
日本庭園ワークショップ2

こちらは即席の櫛で枯山水の砂紋を描いているところです。
日本庭園ワークショップ1

最後に教授に植木の向きや庭石の据え方を手直ししていただきました。
日本庭園ワークショップ

私としては、石の選定等もう少し実践テクニックを学びたかったという気持ちもあるのですが、所詮二日くらいで学べるようなものではありません。やはり最大の収穫は著名な造園家に庭造りの心構えを教えていただいたことでしょう。
設計プラン作りでも福原教授はドローイングの上手下手ではなく、設計上のストーリー作り、庭にどのような思いを込めるかが最も大事と繰り返しおっしゃっていました。何世代も後の後世に時空を超えて受け継がれるような心を庭造りに込めるのが大事なんだと。
持続可能な庭造りを目指している私はこの点をどれだけ考えているだろうか。効用のある植物ばかり所構わず植えて功利的な庭造りをしていないだろうか、と自分の庭造りを省みる機会を与えていただきました。
今回学んだことを今後どのように活かして行けるかは今の段階ではまだわかりませんが、形にならない部分で少なからぬ影響を受けたと感じており、それが今後どのように現れてくるのか楽しみです。


コミュニティー・ガーデン集会



今日は近所で開催されたフランクストン市の集会"Growing Our Community Gardens"に参加してきました。とにかくプログラム内容が魅力的だったので、有給休暇をとってでも参加せずにいられなかったのです。

魅力その1 
会場がとても素敵なBrahma Kumaris Retreat Centre
前に一度だけ瞑想に来たことがあるのですが、いつかまた訪れたいと思っていた施設。

魅力その2
Diggers ClubのClive Blazey氏のトーク!

魅力その3
地元のコミュニティー・ガーデンのあり方について提言できる!ネットワークが作れる。
興味があった近所のコミュニティー・ガーデンを運営している人たちに会えるチャンス!

(魅力おまけ)
参加無料。ベジタリアンランチ付き


実際、集会は期待していた以上に素晴らしく、よくオーガナイズされていて収穫大でした。

市議の挨拶後に二人のゲストスピーカーのトークがありました。

Clive Blazey氏はCO2排出量の25-30%は自分で野菜をつくらないことが原因だと言っていました。スーパーで買う野菜には輸送、パッケージ、冷蔵などに膨大なエネルギーが使われています。メルボルンでオフシーズンに売られているガーリックはメキシコから15,000kmものフードマイレージを使って運ばれてくるとのこと。
他にエアルーム品種についてもお話が出たので、種からオーガニックのページに品種数の推移表を追加しました。

もう一人のスピーカーは栄養士のMelanie Voevodinさんで健康的な食生活にかかるコストについてのトーク。少しの手間ひまを惜しまなければ健康的な食事にかかるコストは典型的な現代人の食事に比べてむしろ安くあがるというリサーチ結果を紹介してくれました。

ティータイムをはさんで、いよいよコミュニティーガーデンのディスカッション。
グループに分かれてコミュニティーガーデンの将来的なビジョンとその実現に向けての意見を出し合い、各グループが最終的に選んだ案を発表し合いました。私が属したグループでは、コミュニーティー果樹園、魚の養殖、コミュニティーガーデン同士の交流、学校との連携など様々な案が出され、その後、必要となるリソースや実現可能性を検討して案を絞って行きました。各グループが書き出した案は、ランチタイムに各参加者が閲覧できるように壁に貼られました。各参加者は星マークのシールを5枚もらい、各グループが提示した案の中で特に自分が関与したいと思う活動にシールを貼って人気投票をしました。

ランチはBrahma Kumarisの施設のスタッフが提供してくれたカボチャスープとサラダ。スタッフのおもてなしの心と優しさが伝わってきました。本当にこの施設は優しい空気にあふれています。

commgarden.jpg



ランチ後はワークショップ。コンポスト作りやコンパニオンプランティングなど6つくらいオプションがありましたが、私はWorm Wicking Bedの作り方のワークショップに参加しました。これは最近こちらで野菜造りをしている人たちに注目を浴びている栽培法。リサイクル用品などを利用した安価な材料とみみずを使って、乾燥時に少ない水やりで野菜がぴんぴんと育つのです。これについては次回記事でご紹介したいと思います。
commgarden2.jpg


ワークショップの後のまとめでは、ドアプライズがあったり参加者には野菜の苗がおみやげとして配られました。私も赤チンゲンサイ、カリフラワー、レタスの苗をもらいました♪
最後に皆で一分間の瞑想。参加者達のエネルギーのつながりを感じながら一日が終わったのでした。これからの展開に期待がもてる一日でした。


新年のご挨拶


2008年もあっという間に過ぎて新しい年がやってきました。
昨年もこのHPのおかげで様々な出会いや交流がありました。仕事が忙しくてブログの更新は滞りがちとなったものの、足跡を残してくださった皆さんに励まされてなんとか続けることができました。このHPもなんだかんだいってもう9年目に突入しようとしています。今年もマイペースでちょろちょろと続けていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

2008年も小さなステップではありますが、いろいろな気づきや進歩があったと思います。我が家を軸とした食と農の視点から一年を振り返ってみました。

■日経ビジネスオンラインの「地方再生物語 (http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071102/139543/ )」にはまりました。暗いニュースが多い中、日本の農の未来に希望を与えてくれる連載でした。地元北海道の国産小麦農家健闘の記事もありました。そんな折、10月に北海道に帰省したときに「今日のゆず・すも」のゆず彦さんから多寄産の小麦粉「たよろの春よ恋」等をお土産にいただきました。外国産の小麦粉の代わりに国産小麦粉や米粉をもっと食生活に取り入れることは日本の食料自給率向上への第一歩です。
(日本の食料自給率に関する農林水産省作成動画ーわかりやすくまとまっていrます)

日本各地で頑張っている起業家精神旺盛な農家の皆さんに追い風が吹きますように。ゆず彦さんを含む小麦栽培農家の皆さんのブログはこちらです。http://syotoumaki.blog23.fc2.com/

■10月に一時帰国したときに「日本オーガニック・ガーデン協会(JOGA)」の曵地御夫妻と一年半ぶりに再会し、現在取り組んでおられるオーガニック・マイスター講座のお話等伺ってきました。御夫妻が3月に出版された「虫といっしょに庭づくり」オーガニック・ガーデン・ハンドブックは大変良い売れ行きで増版を重ねているそうです。

虫といっしょに庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック虫といっしょに庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック
(2008/04/08)
ひきちガーデンサービス

商品詳細を見る

内容が素晴らしいのはもちろんですが、こういうジャンルの本が今時の日本で売れるという現実に希望を感じました。

■4月に2個目の雨水タンクを設置しました。これで菜園に使う水はほぼ雨水だけで十分足りる筈です。12月にはビクトリア州政府から各家庭にシャワー設置用4分砂時計が届けられました。水道利用一人当たり週155リットル以下がビクトリア州が掲げた目標です。これからはますます水資源の枯渇が深刻になっていきますので節水対策を頑張りたいと思います。
砂時計

■メルボルンで活動する雑穀食堂のイベントに二回ほど参加して、雑穀料理の新しいレシピを習いました。健康にも環境にもやさしい雑穀料理をこれからもっと取り入れていきたいと思います。
雑穀食堂のホームページはこちら


種子に託す未来


今日26日、ノルウェーで「Svalbard Global Seed Vault(スバルバル世界種子貯蔵庫)」の運営が始まりました。気候変動や核戦争等による地球環境の大破壊に備えて重要な種子を保管するため、北極の永久凍土層に設けられた現代の「ノアの箱船」です。ここには450万種の種子を保存できるそうです。

参考記事はこちら

種子バンクというと、やはり世界初の種子バンクであり、レニングラード攻防戦から大切な種子を守り抜いたバビロフ研究所のことが真っ先に思い浮かびます。
900日に及ぶ兵糧攻めで60万人が餓死するほどの飢餓状態の中で、未来の子孫のために残すべき遺伝子を守り続けて餓死していった20人の種子バンク職員達・・・。

気候変動や人間活動などにより地球上の生物多様性は急速に減少しているということですが、大変な苦労をして守り抜かれて来た貴重な在来種子の遺伝子が後世にずっと引き継がれていって欲しいと思います。


地方再生物語


私が毎週楽しみにしていた日経ビジネスオンラインの「地方再生物語」が連載終了してしまいました。初回から見事にはまり、共感したり、勇気づけられたり、胸がつまったりしながら、毎回リアルタイムで進行していく物語に翻弄されている自分がいました。

こういう記事をNBオンラインのようなサイトで読めること、それが多くの人々に感動を与え反響をよんでいるということを知ると、日本もまだ捨てたもんじゃないな、と思います。

戸邊秀治さんのお米、いつか味わってみたいな~。

3月2日(日)午前5:30 よりニッポン放送1242 の「菅原文太 日本人の底力」で戸邊秀治さんのインタビュー放送があるそうです。


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